studio malaparte
いま、ここに在ることの意味を問うために。
言葉、それは武器にもなれば、おおいなる慰めにもなる。ウィルスのように人間を浸し、争いの火種となり、平和の握手にもなる。
無形の言葉だけを武器に、世界と存在の秘密を探ろうとすることを、いにしえの人々はこう名づけた。「詩」と。
全霊で<現在>に向かい合い、<過去>の死者の声に耳を澄まし、<未来>へと全身を投企する。
いま、このときを生きることが、歴史と重層化し、来るべきものへの待機であるような行為。それを、詩人たちはどのように引き受けようとしているのか。
ドキュメントを超えた根源的な問いかけであるように、『Edge~未来を、さがす。』は構想された。これも、ひとつの試みの岸辺、であるだろう。
ポエトリー篇 プランナー 城戸朱理(詩人)
野村喜和夫(のむら きわお)
Edge poetry篇#1出演;1951年埼玉生まれ。最新詩集に『狂気の涼しい種子』
和合亮一(わごう りょういち)
Edge poetry篇#2出演;1968年福島生まれ。最新詩集に『誕生』
守中高明
Edge poetry篇#4出演;1960年東京生まれ。最新詩集に『シスター・アンティゴネーの暦のない墓』
吉増剛造(よします ごうぞう)
Edge poetry篇#5出演;1939年東京生まれ。最新詩集に『The Other Voice』
藤井貞和(ふじい さだかず)
Edge poetry篇#7出演;1942年東京生まれ。最新詩集に『ことばのつえ、ことばのつえ』
野上亨介(のがみ きょうすけ)
映画作家;1969年京都生まれ。京都での上映活動、音楽活動をする傍ら映像の理論面を独学で学ぶ。「sagi times」にレギュラーで執筆。
作品に『B級ソロ』(1994)、『ホワイトライト・ホワイトヒート』(1999)ほか多数。