studio malaparte
「プロトリズミックス」は、私にとって、演奏者として二度目の経験となる。
最初のものは「水から救出されたアーカイブ」といって、もっとエレクトロ・アコースティックな曲で、ある意味、
私がパートナーたちと分け合った素材が形式化され、結び合ったものとなっている。
しかしこれは私に、エレクトロ・ステージにおいて、最初の一歩を可能にさせた。そして私に、リアルタイムで行うエレクトリックな楽器を経験させてくれるものであった。
「ミュージック・コンクレート」という時代に不可能だったものが、DJたちが使うシンプルな楽器によって手に届くものとして現れた。
「プロトリズミックス」というタイトルは、最も異質な、そして最も経験豊かな演奏者たちによって世界中で行われた、数多くのコンサートから名付けた。
「水から~」と向かいあうように(反対に)、「プロトリズミックス」も2人の演奏者によって演奏することが可能だ。
それは短い音のオブジェクトのコレクションとして提供される。そのオブジェクトとは、ハーモニックな波長や具体的な要素などだが、最初はどのような形も意図しないものだ。
二番目(二人目)の演奏者は、彼自身の音や時間の発明(インヴェンション)を自由に使用できる。リハーサルの間に準備されているとしても、その瞬間に創造される。
「水から~」でエリックMと演奏した後、私は彼に新しい仕事を提案した。最初の経験に続くように、それは私をあるエリアへと進展させた。
そのエリアとは、私が今まで決して「演じる者」としていなかったような場所だ。
「プロトリズミックス」での私の提案は、私にもっと冒険的で(わくわくするような)、
そしてもっと「民主主義的な」分野をもたらした(しかし、もし私たちがまだこの言葉を、ブッシュ政権が使用した後に使用できうるとすればだが)。
リュック・フェラーリ
2005年2月