■『Victor ERICE on MIZOGUCHI Kenji “The John FORD of Japan”』/2009

19min./2009

監督：宮岡秀行

□ 制作ノート　 by 宮岡秀行

戦後、溝口健二が映画を撮り続けた関西で、時が経っても、変わったもののなかに変わらずにあるもの、 変わらずにあるとみえるもののなかで刻々と変化するもの、その連繋（モンタージュ）を探ってみた。 2006年に来日したヴィクトル・エリセのおしえをもとに、密猟者のごとくその撮影現場の痕跡を追い求め、 茨木千尋氏による新訳でエリセの「普遍的な洞見」をそのロケ現場へと繋いだ。 ミクロストリア（小さな歴史）が溝口の選んだ風景から見えてきた。